1954-04-27 第19回国会 参議院 外務委員会 第26号
すでにこれは中田委員もしばしば申されたように、今日アメリカにおいて日本の事情を知らない人々は、正しきアメリカに対して持つておる日本人の尊敬と同情、間違つたアメリカに対して持つておる日本の悲しみの情とを混同をいたしまして、正しい意味におけるところの日本人が正しきアメリカの政策の顕現に対して同情し、アメリカの誤つた場合には独立国としてこれに対して日本の立場を主張することを反米感情の現れだと考えるようなことは
すでにこれは中田委員もしばしば申されたように、今日アメリカにおいて日本の事情を知らない人々は、正しきアメリカに対して持つておる日本人の尊敬と同情、間違つたアメリカに対して持つておる日本の悲しみの情とを混同をいたしまして、正しい意味におけるところの日本人が正しきアメリカの政策の顕現に対して同情し、アメリカの誤つた場合には独立国としてこれに対して日本の立場を主張することを反米感情の現れだと考えるようなことは
この条約に流れる根本思想は、これは言うまでもなく自由競争と自由企業、これがアメリカの経済の底を流れている思想だろうと思うのでありますが、その思想を経済力の非常に違つたアメリカとそして日本との間の条約において具現化して行く、こういうことにあるのであります。しかし私考えますのに、自由競争と自由企業の根本的な思想は、たとえばアメリカがMSAを与える場合においても、やはりその中の一つの条件として……。
日本の計画というものと食い違つたアメリカの貸与法案が一方に成立しつつある。日本はこれを受入れねばならん。そうすると乗組員が何千人か急に募集しなければならない。忽ち予算にこれが響いて来る。
そして今になつて今の価格なんかをしやくし定規に当てはめて原価計算をして、超過利得云々というような、日本の商習慣と違つたアメリカの法律をいきなりここへ持つて来てやられるということを、通産省当局が、何かそういうことは聞いておりますけれどもというようなことでは、振興局長は勤まらぬと思う。